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量質転化の法則

しん 山本

こんにちは。足整体·町田の山本です。

今年は梅雨入りしてから雨が少ない印象でしたが、ここのところ後半にきて梅雨らしいお天気が続いていますね。梅雨明けまであと10日ほどあるようです。体調管理に引き続きご注意ください。


さて、今日は量と質のお話を。


■量質転化の法則


量質転化の法則というのをご存じでしょうか。

検索をすると

『量質転化の法則』とは、量を積み重ねていくと質的な変化が起こるというものです。 多くの物事・事柄に共通して言えますが、質を高めたいのであれば「質が変化するまで量をこなす」ことが大切で、本質が変化しない段階で量をこなすことをやめてしまうと、質を良くする方法がわからないまま終わってしまうケースがあるということです。

と書いてありました。


最近Amazonプライムで『キャプテン』を観ています。小学生の頃はじめて観てとても感動したのを覚えています。ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、あらすじはこんな感じです。

野球の名門青葉学院中等部から墨谷二中に転校して来た谷口タカオは、同校・弱小野球部に入部する。チームメート達は谷口に期待を寄せる中、谷口は青葉では2軍の補欠だった事を言い出せない。しかし谷口は陰の努力で次第に実力をつけていき、次期キャプテンに指名された。当惑する谷口だが、持ち前の責任感とファイトでチームの実力を懸命に底上げしていく。やがて墨谷二中の野球部は、青葉と互角に戦えるチームへと成長。谷口の卒業後も、彼が燃やした情熱は、情に弱い丸井、天才肌のイガラシら後輩たちに受け継がれていく。




キャプテンの谷口君
アニメ『キャプテン』

学校から帰ると神社でお父さんのつくった守備練習用の秘密兵器で練習をするんです。毎日。けれどなかなか上手くならない。それでも特訓を続け、最終的には球が捕れるように。『キャプテン』の見どころの一つです。そしてこれこそ量質転化の法則です。


谷口君の神社での特訓
こちらは原作


ちなみにキャプテンの谷口君が引退した後は後輩が主人公となりストーリーは続いていきます。今までには無い、主人公が変わっていくタイプの作品のパイオニアなんじゃないかなと思いますが、違っていたらごめんなさい。さらに高校進学後の谷口君を主人公にした『プレイボール』も面白いです。興味のある方はこちらも観てみてくださいね。


閑話休題。


この量質転化の法則ですが、実はこれがやっかいであったりします。




■量質転化が当てはまらないケース


量質転化があてはまらないケースがあるのです。たとえば身体の使い方がそうです。


歩くのは一般的に身体にいいとされていますから、真面目な方は一生懸命歩きます。テレビで専門家から「毎日1万歩を歩きましょう」なんて言われると、歩数計をつけて頑張って毎日歩いてしまうのです。雨の日も風の日も。それこそ『キャプテン』の谷口君のように。でも、もし外反母趾があったらどうでしょうか。外反母趾はその方の足の使い方のクセが大きな要因でなりますから、頑張って歩けば歩くほど外反母趾へ悪い影響を与えてしまいます。


また、地域の体操教室で教わってきたスクワット。これも1日○回しましょうと、膝の痛い方は腿の筋肉を鍛えましょうと、やるんですよ。真面目な方ほど一生懸命やります。『キャプテン』の谷口君のように。膝が痛いなと思いつつ。でも体操教室では「膝が前に出ないように」という指導はあっても、膝の方向には触れてくれません。そして膝の痛い方の多くは、膝を曲げる方向がよくなかったりします。なのでよくない方向にたくさん曲げるスクワットをすると、どんどん膝が悪くなるという悪循環となります。


これら2つの例は何も珍しいことではありません。というか、かなり多く目にする事例です。

正しい使い方を繰り返しやればもうそれは本当によくなると思います。でも、間違えた使い方をたくさん繰り返すと痛い方はさらに痛くなるかもしれません。こと身体の使い方については(間違えた使い方の)量が質へ変容することはないのです。量質転化の法則はとてもいいと思います。僕も好きです。でも、実際にはこのようなことが往々にしてあります。




■正しさとは何か


では、何をもって正しいというのか。たとえば身体のことであっても、各専門家がいろいろなことを言っています。整形の先生がこう言っていました。テレビの健康番組ではああ言っていました。雑誌にこう書いてありました。これでは一般の方は何を信用したらいいのかがわかりません。


腰が痛いときは冷やしたらいいのか温めたらいいのか。体調がすぐれないときは食事を抜いたらいいのかそれとも3食しっかりと食べたほうがいいのか。風邪をひいたら布団で寝てるのがいいのかそれとも普通に過ごしてればいいのか。


困ってしまいますよね。


ですから、自分に指標があるといいと思うのです。指標とは判断の基準になるものです。それがあると外野の声に振り回されることもなくなります。量質転化に当てはまらないケースで例に挙げた「歩行」と「スクワット」には指標があります。それは、接地(足裏の状態)です。接地のルールが守られていれば、歩くことで、あるいはスクワットをすることで、健やかな身体へ近づいていきます。


痛みや不調の改善(マイナスを無くすこと)は、心地よさの追求(プラスを大きくしていくこと)によって成されるのではないかと、この10年ほど考えています。

正しい身体の使い方(自分の指標に基づくこと)を得ることで、心地よさを実感していただけると思っています。その上で量質転化を進めていただけるとよいのではないでしょうか。




~足よろこぶ整体院~ 足整体・町田

東京都町田市木曽東4-26-1 新興商事ビル101

営業時間9:30~18:30(当日最終受付17:00)

第2.4日曜日と毎週月曜日、毎週火曜日の午前中はお休みです

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